平和の火

アルテンハイムの丘に永遠に燃える平和の火について

火の心が受け継がれ大きく
広がっていくことを願い
アルテンハイムの丘より世界へ
平和のメッセージを送り続けています

社会福祉法人野の花会は設立10年を記念して、平成9年11月5日に福岡県星野村より平和の火の分火を受けました。1945年8月6日は広島に人類史上初めての原子爆弾が投下された日ですが、以来今日まで一度として絶えることなく燃え続けている世界で唯一の火です。星野村「平和の塔」より野の花会に分火された火は、朝には緑の中をわたるさわやかな風、時折聞こえる鳥のさえずり、夕べには美しい満天の星につつまれたアルテンハイムの丘で光を放ち、燃え続けることで戦争の悲惨さと不条理を静かに語り継ぎます。
野の花会とアルテンハイム、美術館を取り巻くこの地を「福祉と文化と平和のあるエリア」として、すべてのお年寄りが真の平和に沿い、一人ひとりが自分らしさに輝き、お互いに調和し安らいだ姿でお過ごしいただけるようにとの願いも込められています。お年寄りの心のよりどころとして、観音像を建立し「野の花観音像」としました。
平和の火の分火については福岡県碓井町元町長松岡俊雄氏のご尽力によるものです。

平和の誓い (分火のセレモニーで入居の方のあいさつ)

私たちの住むアルテンハイムのこの野釘の丘に、すばらしい「野の花観音像」が製作安置され、由緒ある「平和の火」が点火されるとお聞きしました。
何も出来ずお世話になるばかりの私達の心に新しく火がともり、小さきは小さきままに咲く野の花のようにベストを尽して、私達なりに生きる事を学びました。
この地には春はスミレ、秋は野菊といろいろな野の花が咲き、農道には雑竹が繁茂していました。この土地に夢想だにしなかった新しいタイプのホームが建設され、生きる道を求めてさまよい最後に到着したのがここでした。絵と彫刻のあるホーム、そこは住居でもあり美術館でもありました。ここにこのたび観音様が安置され、「平和の火」がともされることになりました。このことはきっと観音様のお導き、お引き合わせと思い感激一入のものがあります。
終わりにあたり、車いすの上から、ベッドの中からお互いに励まし助け合い、共に生きる幸を願い、「平和の火」がすべての人の上に遍くともるよう祈念し平和の誓いといたします。

平成9年11月5日
入園者代表 有村芳美

分火を受けた星野村の平和の塔

ランタン。分火された火が消えることのないよう昼は事務所が、夜は当直の者が守ります。

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